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2006年05月24日
架空請求
昨年、多くのケータイユーザーを襲った架空請求詐欺で、また新たな手口が生まれた。今回はユーザー心理をたくみに利用した手法。従来のように、訪問した瞬間いきなり登録されてしまう強制的なサイトではなく、実に巧妙なトリックでユーザーの気付かないうちに利用料金を徴収するという手口だ。(2005.02.08掲載)
被害に遭ったのは、埼玉県に住む大学生のTさん。きっかけは、彼の元に届いた1通の出会い系サイトの広告メールだった。
「見たところ、普通の出会い系宣伝メールで、無料ポイントがもらえる有料サイトでした」
もともと出会い系サイトが好きだった彼は、何の疑いも抱かずにサイトに訪問し登録した。「名前、電話番号、メールアドレスなどを登録して入会しました。ところが、そうして得たポイントの数字はなぜかマイナス100ポイントだったのです」。
このサイトはポイントを購入しないと遊べない有料サイトなので、Tさんはこの時点で利用をあきらめた。すると1週間後に、代金未納の督促メールが届いたのだ。
「マイナスポイントを0に戻さないと退会できないという内容で、たしかに規約にも同じことが書かれていました」
しかし、彼はサイトを利用してはいない。なぜ、ポイントがマイナスになったのだろうか。
「改めて規約を読んだところ、会員登録をするのに200ポイントかかると書かれていました。つまり、利用前からすでにポイントはマイナスだったんです」
結局、彼はマイナスの補充分1万円に加え、督促手数料3万円の合計4万円を泣く泣く支払ったという。
今回の手口について、元出会い系サイト運営者のE氏はこう語る。
「これは、独自のルールでマイナスポイントを発生させる悪質サイトですね。今年に入って、急に増えているようです」
たしかに最初はボーナスポイントが付加されるが、利用直前までにポイントが減算されるような仕組みになっており、誰が登録しても“マイナスのワナ”にはまってしまうという。
「最大の特徴は、利用者にとって身に覚えのない請求ではないという点です。つまり、支払ってくれる確率が高いんですよ。確実に高額な代金がとれるので、最近この方法を使うサイトは多いです」。
E氏によると、不当請求などを行う悪質サイトは現在飽和状態で、収益確保に苦労しているという。そのため、回収スピードが早い「振り込め詐欺」に移行するグループもあるというが、その中で生き残った悪質サイトはさらに悪質さを増し、さまざまな手口を次から次へと考案するのだという。甘い言葉の広告メールにだまされないよう、ご注意いただきたい。
投稿者 kanri : 2006年05月24日 20:34